こんばんワニ。
平日は夕方からその日の復習をみっちりやっているので、気がつくと外は真っ暗ということが多いです。
網戸がないので窓を開けるとすぐ、外。ふと窓に目をやるともう真っ暗、あぁもうこんな時間かぁって思うんです。これから日も長くなるけどね。
今日、6時半くらい窓に目をやると一面ピンクオレンジ。カメラ持って屋上にダッシュ。
ホント、きれいだった。2枚だけ写真撮って、もう次の瞬間にはくらーくなってました。
都市部に行くと排気ガスですっごい煙たいし空もよどんでるなって思うけど、うちの大学はそんな問題なし。空が晴れていると星もすっごくよく見えます。
最近になって「そういえば、こんな南にいるんだし南十字星見えるんじゃね?」と思っています。だって、ハワイから見えるんでしょ?
緯度的には、問題なさそう。
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空の話とは全く関係ないのですが、ふと思い出した話をします。
私が2010年に3ヶ月NilakottaiのNGOで勉強していたとき、スウェーデンからのボランティアのチームと一緒にいろいろなセミナーに参加させてもらいました。
団体のSecretaryであるMのコネのおかげか、政府からNGO関係者まで今考えてもすっごい講師メンバーだったなぁと思う。ありがたい。
その講師の中に、もうなんだか悟りを開いちゃったんじゃないのみたいなおじいさんがいました。
緑のショールをかけて、講師っていうか宗教家みたいな感じのおじさんは、前日もどこか別の場所でセミナーをやったとかで、ちょっとお疲れ気味。でもまずは朝ごはんを食べてもらって…ということで席についたのですが、出てきたのはスペシャルメニュー:生野菜オンリー。
もともとこのNGOの宿舎兼研修所で出されるのはベジタリアン食のみ。でもご飯もサンバル(さらさらとしたカレー)もなく、生野菜を切ったもの、だけ。
なんだこの人…
…と正直思ってしまったのですが、
この人のレクチャー、ホントにおもしろかった。
彼はDr. G. Nammalvarという人。農業を勉強して1960年代に政府の農業研究機関で働き始めました。
60年代というと、緑の革命といって、交雑種、化学肥料・殺虫剤等を使って農業生産がはねあがり、インドの食料自給率が達成された時期です。
こういった化学肥料等は小規模農民にはとても手の出るものじゃなかったし、薬品をばらまくことの影響もまだ知られてなかった。Nammalvar氏は警鐘を鳴らす。でも政府関係者は誰も聞かなかった。
Nammalvar氏は政府の仕事をやめて、NGOに関わるようになります。農業だけではなくFreedomをモットーにした学問を提唱したり、2004年のネシア地震の津波がタミルナドゥを襲ったときに復興活動に関わったりと、精力的に活動をしてきました。
んで、今プロフィール読んで気がついた。
うちの大学から博士号授与されてるじゃん笑
彼の農法はいわゆるオーガニックっていうものではなくって、パーマカルチャーとか、バイオダイナミックとか(話が長くなるので今日は割愛)などいいとこどりでやっているようです。また、日本より海外で評価されちゃっている(と私は感じるのだけど間違ってたらごめんなさい)福岡正信さんの「わら革命」にも影響を受けていると話していました。(←最初みんな「フキオカはすごい」と言ってるので誰のことかさっぱりわからなかった)
Nammalvar氏の話の中でおもしろかったもの…はたくさんあるのだけど、シンプルなものをひとつ。
農民は、3人の「person」に食料を供給している。
土、
動物、
そしてヒト。
インドの伝統的な言い回しに「上の部分はヒトに、真ん中はウシに、下の部分は土に」というのがあるそうです。穀物や果物はヒトが、草の部分は動物が、そして根っこは土に返す。そうすることでムダなんか出ないし、この作物からみんな栄養をもらうことができる。
つまるところ、そーいうことなんだと思います。薬品なんか使わなくても、自然にあるものを自然に育てて消費することでサイクルは回っていく。
けど現実的にはそうはいかないから、ヒトがちょと後押ししてあげる。でも薬品じゃなくって、自然にできるものから作ることのできる肥料や虫除けを使って、ヒトも動物も土に害のない作物を作る。Simple as that.
またNammalvarさんの話聞きたいなぁ。NGOで研修やってるみたいだし、行っちゃおうかなぁ。
(農業やったあとご飯が生野菜だけだったらさみしいケド。)
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