こんばんワニ。
先日のChennaiでのM子さんの舞台がThe Hinduの新聞記事になったそうな。スゴい。記事ぜひ読んでみてください。コレオグラフィーなど詳しい話が書いてある。私のヘッポコカメラのより断然キレイな写真も載っています。(なぜこの写真セレクションになったかは不明。)
ここにもM子さんの写真が。
1週間前の出来事なのに、まだなんだか音楽やM子さんの表情がよみがえってきます。
Summer Programmeは今週で3週目でした。来週末には解放される…
インドの地域分け区分のひとつである"District"(またはZila)は、州"State"の下にくる単位。日本語では県、になるようです(私はこのブログでは地区って書いてるけど汗)。そのDistrictの行政を任されているのがDistrict Collectorというポジション。県知事みたいなもんか。Collectorは州政府から任命されるのだけれど、もともとはIndian Administrative Service (IAS)というまぁいわゆる公務員。競争率のものすごく高いCivil Service Examinationsを勝ち抜いた、まぁエリートさんの中から選ばれるってわけ。
話がそれたけど、DindigulでそのCollectorのオフィスがあるのがDistrict Collectorateという、ヤケにバカでかい場所なんですね。ここにはDistrictの警察本部もあったりするので(FROがくっついてるとこね。去年行ったなぁ)、役所関係のオフィスが集合してはいる…のだけど、なぜかこの土地の使い方はムダだと思えてしまう。。。
今週はこのCollectorateでいろいろな組織を訪問し、Districtのレベルでどのような開発事業が行われているのかを学びました。
まぁ、いろいろおもしろい事業もあったのだけど、説明をしてくれる職員に「詳細はウェブサイトに載っているので」と言われることが多く、「それだったら部屋にこもってレポート書いてるほうがマシなんですけど」とカチンとくることが多々ありました。
ウェブサイトの内容だって2001年から更新されてなかったりするのに、どうして信用できよう。。。
けれど、先々週と先週と違うところは、英語を話す職員が多かったということ。ありがたい。住民向けの書類はやっぱりタミル語だけれど、ぽつぽつ英語の書類もあったし。
それに、事業をやってる現場の人たち(村やBlockレベルで)とは違う見方を持っている職員もいて(政府の考え方に疑問を持っているスバラしい人も、政府のやり方に疑問を持たず信じてがんばっている人もいる)、今までの話とはちと違うなぁと思いました。
日本人の感性からしておかしいなぁと思うのは、「差別はダメ」「カーストは廃止」と法律や憲法で言っておきながら、「社会的に虐げられているカーストやグループの人たちを優遇しよう」という法整備があること。これが差別でなくて何なんでしょう。
たとえば、「Scheduled Caste(指定カースト、不可触民・アンタッチャブル)とScheduled Tribe(指定部族、カーストを持たない)の子どもは学費免除!」みたいなスキームがいくつもある。「Backward CommunityとMost Backward CommunityとMinority Group(クリスチャンやムスリム、仏教徒など、ヒンドゥ教徒に比べると人口比率が低いグループ)の生徒には自転車を毎年進呈!」とかね。
差別じゃん。。。
SC、ST、BC、MBC、Minority Groupでなくてもお金がない人はたくさんいるし。逆にこういうグループでもお金持ちの人はたくさんいるし。
こういうくくりをしていること自体なんかカーストの呪縛から抜け出せないと思うのです。
注:もちろん、こうしたスキームの多くは「家庭の収入が年間10万ルピーまで」とった制限は設けています。
↑この屋台、Collectorateの敷地にたくさんあって、お昼ご飯を終えた職員の皆さんがゴクっと飲んでオフィスに戻っていくのがよく見られました。ちょっぴり塩けのあるオートミールのような感じ。唐辛子の干したのやきゅうりキムチみたいなものと一緒にいただくそう。私は混ぜてある水がコワいので一口だけもらいました。
この週の最後、金曜の午後にやっとこさDistrict Panchayat Officeを訪問。
ここで書いたように、インドのPanchayatは、村~Block~Districtと3レベルの構造となっています。これを3-tier System(3タイアーシステム、3段システム)だとよく言うのですが。
最後のセッションなのになぜかうちの大学のスタッフがPanchayatのシステムについて(Panchayatのスタッフを差し置いて)議論を始めてしまい、みんな苦笑い。
(スタッフP先生は私と同じように、Panchayatやら他の組織がバラバラと事業をしたり、3段もシステムが設けてあるのにムダを感じているらしい)
で、いやーもう、どうしようもないね。早く終わらないかなぁと周りを見回していると、部屋の隅の棚の上に、デッカイタイヤが積み上げてある。タイヤが3つずつ、3山になって9つも。
こんなところにタイヤがあるのにウケてしまったので、隣に座っていたKに目で合図をすると、
「9 Tire System(9タイヤシステム)ね」
と一言。
そのあと、目の前にPanchayatのおエラいさんが座っているので、笑いをこらえるのに必死でした。あぁ、写真撮っておけばよかった。
先日のChennaiでのM子さんの舞台がThe Hinduの新聞記事になったそうな。スゴい。記事ぜひ読んでみてください。コレオグラフィーなど詳しい話が書いてある。私のヘッポコカメラのより断然キレイな写真も載っています。(なぜこの写真セレクションになったかは不明。)
ここにもM子さんの写真が。
1週間前の出来事なのに、まだなんだか音楽やM子さんの表情がよみがえってきます。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
Summer Programmeは今週で3週目でした。来週末には解放される…
District Rural Development Agency |
インドの地域分け区分のひとつである"District"(またはZila)は、州"State"の下にくる単位。日本語では県、になるようです(私はこのブログでは地区って書いてるけど汗)。そのDistrictの行政を任されているのがDistrict Collectorというポジション。県知事みたいなもんか。Collectorは州政府から任命されるのだけれど、もともとはIndian Administrative Service (IAS)というまぁいわゆる公務員。競争率のものすごく高いCivil Service Examinationsを勝ち抜いた、まぁエリートさんの中から選ばれるってわけ。
話がそれたけど、DindigulでそのCollectorのオフィスがあるのがDistrict Collectorateという、ヤケにバカでかい場所なんですね。ここにはDistrictの警察本部もあったりするので(FROがくっついてるとこね。去年行ったなぁ)、役所関係のオフィスが集合してはいる…のだけど、なぜかこの土地の使い方はムダだと思えてしまう。。。
今週はこのCollectorateでいろいろな組織を訪問し、Districtのレベルでどのような開発事業が行われているのかを学びました。
月曜の朝、先週のレポートを仕上げているところ |
まぁ、いろいろおもしろい事業もあったのだけど、説明をしてくれる職員に「詳細はウェブサイトに載っているので」と言われることが多く、「それだったら部屋にこもってレポート書いてるほうがマシなんですけど」とカチンとくることが多々ありました。
ウェブサイトの内容だって2001年から更新されてなかったりするのに、どうして信用できよう。。。
けれど、先々週と先週と違うところは、英語を話す職員が多かったということ。ありがたい。住民向けの書類はやっぱりタミル語だけれど、ぽつぽつ英語の書類もあったし。
それに、事業をやってる現場の人たち(村やBlockレベルで)とは違う見方を持っている職員もいて(政府の考え方に疑問を持っているスバラしい人も、政府のやり方に疑問を持たず信じてがんばっている人もいる)、今までの話とはちと違うなぁと思いました。
日本人の感性からしておかしいなぁと思うのは、「差別はダメ」「カーストは廃止」と法律や憲法で言っておきながら、「社会的に虐げられているカーストやグループの人たちを優遇しよう」という法整備があること。これが差別でなくて何なんでしょう。
たとえば、「Scheduled Caste(指定カースト、不可触民・アンタッチャブル)とScheduled Tribe(指定部族、カーストを持たない)の子どもは学費免除!」みたいなスキームがいくつもある。「Backward CommunityとMost Backward CommunityとMinority Group(クリスチャンやムスリム、仏教徒など、ヒンドゥ教徒に比べると人口比率が低いグループ)の生徒には自転車を毎年進呈!」とかね。
差別じゃん。。。
SC、ST、BC、MBC、Minority Groupでなくてもお金がない人はたくさんいるし。逆にこういうグループでもお金持ちの人はたくさんいるし。
こういうくくりをしていること自体なんかカーストの呪縛から抜け出せないと思うのです。
注:もちろん、こうしたスキームの多くは「家庭の収入が年間10万ルピーまで」とった制限は設けています。
雑穀で作ったドリンク(名前忘れた)の屋台 |
この週の最後、金曜の午後にやっとこさDistrict Panchayat Officeを訪問。
ここで書いたように、インドのPanchayatは、村~Block~Districtと3レベルの構造となっています。これを3-tier System(3タイアーシステム、3段システム)だとよく言うのですが。
最後のセッションなのになぜかうちの大学のスタッフがPanchayatのシステムについて(Panchayatのスタッフを差し置いて)議論を始めてしまい、みんな苦笑い。
(スタッフP先生は私と同じように、Panchayatやら他の組織がバラバラと事業をしたり、3段もシステムが設けてあるのにムダを感じているらしい)
で、いやーもう、どうしようもないね。早く終わらないかなぁと周りを見回していると、部屋の隅の棚の上に、デッカイタイヤが積み上げてある。タイヤが3つずつ、3山になって9つも。
こんなところにタイヤがあるのにウケてしまったので、隣に座っていたKに目で合図をすると、
「9 Tire System(9タイヤシステム)ね」
と一言。
そのあと、目の前にPanchayatのおエラいさんが座っているので、笑いをこらえるのに必死でした。あぁ、写真撮っておけばよかった。
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